①ベートーヴェン：ヴァイオリン協奏曲ニ長調Op.61
　イツァーク・パールマン（ヴァイオリン）
　フィルハーモニア管弦楽団
　カルロ・マリア・ジュリーニ（指揮）
　録音：1980年9月14-15日
ロンドン、アビー・ロード・スタジオ

②メンデルスゾーン：ヴァイオリン協奏曲ホ短調Op.64
　イツァーク・パールマン（ヴァイオリン）
　ロンドン交響楽団
　アンドレ・プレヴィン（指揮）
　録音：1972年11月27-28日
ロンドン、アビー・ロード・スタジオ

パールマンが持ち前の美音に、さらなる磨きをかけてプレゼントしてくれる魅惑のヴァイオリン協奏曲集です。優美な抒情、雄大なスケール、豊かな音楽性により、この２つの名作が奏でられます。

ベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲は、彼が残した中期の傑作で、ベートーヴェンの作品にしては深刻なところが皆無で、晴朗、快活、詩情豊かな作品です。スケール大きく、伸びやか、聴いていると幸せな感覚に包まれます。
超有名曲だけに名盤も多いですが、このパールマン盤はスタンダードな名盤として第一にオススメしたいです。パールマンの天性の明るさ、健康な精神美が、曲想にぴったりマッチしています。ジュリーニの指揮も力強く明晰で、パールマンのヴァイオリンを全力で支えています。

メンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲は、明るい華やかさ、幸福感と憂愁の両面を併せもち、穏やかな情緒とバランスのとれた形式、そして何より美しい旋律で、メンデルスゾーンのみならずドイツ・ロマン派音楽を代表する名作です。ベートーヴェン、ブラームスと並んで、3大ヴァイオリン協奏曲と称されます。この録音は、パールマンのキャリアの初期にあたりますが、完璧な技巧と抒情性、柔軟性のバランスも抜群です。もちろんプレヴィンのサポートも素晴らしいです。

輸入盤、盤面傷無し 6

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