巨匠ジョン・フォードの遺作にして最高傑作!
辺境の地の伝道所に立ち上がる誇り高き女たちの戦い!

1935年中国とモンゴルの国境は、カーン率いる馬賊たちが跋扈する暴力と無法の地だった。キリスト教の伝道所の院長、アンドリュース(M・レイトン)は、本部から待ち望んでいた医師が派遣されるとの知らせを受け取る。ここは、牧師を目指すペサーと彼の身重の妻、院長の補佐アージェント(M・ダンノック)、まだ若いエマ(S・リオン)たちが生活していた。これまで何度も医師を要請していたが、辺境の地までやってきた者はいなかった。着任の日から数日後、カートライト医師(A・バンクロフト)が姿を現す。彼女は、のべつタバコをふかし、酒も飲む男勝りの女性だった。ペサー夫人のフローリ(B・フィールド)を診察したカートライトは、年齢のこともあり、伝道所を出て、設備が充実した場所での出産を勧める。
アンドリュースは、エマへの悪影響を恐れ、カートライトを追い出そうとするが、近隣の村コムチャからカーンに追われた村人たちが英国人のビンス(F・ロブソン)と共に伝道所に逃げてくる。コムチャの村人たちはコレラに罹患していた。不眠不休で治療を施したカートライトだったが、カーンたち馬賊が侵攻を始め、警備していた中国軍も逃げ出してしまう。偵察に出たペサーは殺され、コムチャの村人たちもカーンたちに銃殺され、外国人の女たちは物置小屋に閉じ込められてしまう。そんな中、フローリが産気づき、カートライトは医療器具を取りもどすべくカーンに直接交渉する。その気性を気に入ったカーンはある交換条件のもとに医療器具を返すことを約束する・・・
圧倒的な暴力を前にした信仰や権威の無力を、それでも立ち向かう人間の誇りと尊厳、自己犠牲の精神を描き切った巨匠の遺作にして最高傑作。

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