E-302 1984年発売 220,000円
サイズ：445(W)×370(D)×145(H)/mm
重量：16,2kg
＜特徴＞
MOS-FETをパワー出力段のドライブに使った贅沢な構成
パワー入力段にはFETとトランジスター使用
700VA大型トロイダルトランス、大容量フィルターコンデンサー
フォノイコライザーはゲインを切り替える方式でMC/MMに対応
トーンコントロールは無く、３段階のラウドネスコンペンセンターで低域・高域を補います。
プリ・パワーのセパレート入出力があり、それぞれ単体で使用可能です。
＜状態＞
外観はかなり綺麗です。細かい傷がある程度です。入出力各端子も正常で、ＳP出力も問題ありません。唯一「テープレコーダー」スイッチが稀に少し接触不良になり、片ｃｈが出ずメーターが振れないことがありますが、「テープレコーーダー」スイッチをただ回すとすぐに直ります。素子や内部の問題ではありません。ボリュームのガリもなく安心して使えます。過去に一度アキュ社にオーバーホールに近い点検・修理をしてもらったことがあり、その際にいくつかの劣化部品を交換しました。
＜寸評＞
アキュフェーズの製品の中では異色の音質です。アキュ社の特徴である高解像度で明瞭、澄み切った空間表現などは残しながら、音色が濃くて肌触りの良いまろやかな表現が魅力になっています。それでいて芯の有るしっかりとした音像が得られます。管球式のアンプに通ずる高密度の感触です。中高域にある種の華やかさがありますが、決して派手ではなく渋い華やかさです。元気のある音ではあるのですが、どこか美的で退廃的な魅力が感じられます。

フォノイコが優秀なので、主にＡＤプレーヤーを繋いで使っておりました。別のアキュ社のアンプに交換のため今回出品することになりました。
現在では希少な贅沢な素子を数多く使った大変良いアンプです。大事に使って頂ける方にお届けしたいと思っています。

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