オンキヨーのブックシェルフ型スピーカー「D-N9FX」です。

以下の整備を施しています。
・　ネットワークの変更
・　配線の引換え
・　バインディングポストの交換
・　吸音材の変更
・　キャビネットの補強

ディバイディングネットワークの調整を行っています。（写真9枚目右上）
ツイーター回路にコイルを追加して、12dB/octに変更。コンデンサはパナソニック製PPフィルムコンデンサとし、容量を2.2uFから4.7uFへ増加しています。
また、アッテネータを新設しています。

内部配線をすべて引き換えています。
ウーファー用はRocketfish製16AWG、ツイーター用はJVC製スピーカーケーブルを採用。いずれもOFCです。

背面のバインディングポストを、樹脂製キャップから金属製のものに換装しています。（写真同左上）

ダクト内背面側のオープンセルフィルターを撤去し、新たにフェルトシートとチップフォームを設けています。（写真同左下）

両側面に内部で金属製のボルトを流し、キャビネットを補強しています。（写真同右下）

------

キャビネットの外観は、ツヤは残っていますが、端部に薄い擦り傷と打痕があります。（写真6、7枚目）

前面ネットは、片方に小さな穴があります。（写真7枚目右下）

底部のコルクスペーサーは撤去し、フェルト製パッドを貼っています。（写真6枚目右下）

各ユニットを固定しているネジのワッシャーは、新しいものに交換しています。

------

オンキヨーの同社レシーバー向けスピーカーシステム。
キャビネットは天然木突板仕上げ。椀型一体化成形ウーファー、広帯域をカバーするリング型ツイーターなど、単品スピーカー顔負けの仕様です。

整備では、再生特性は変更せず、聴感で違和感が小さくなるよう仕向けたものとなっています。
ツイーター由来の中音の不快なピークを、フィルター回路の変更で抑制しています。
また、吸音材の変更と増補により、ダクトから出る中音を減少させるなどの調整を施しています。

------

主な定格
・　2ウェイ2スピーカー/バスレフ型/防磁設計
・　寸法：W167 x H299 x D260 mm
・　重量：約4.1kg
・　インピーダンス：4Ω
・　再生周波数帯域：45Hz～100kHz
・　最大入力Lv：70W

商品の情報