●江戸明治和本●画口合瓢之蔓［諸名家芳吟］雲和亭主人湖竜 松川半山
【判型】半紙本3巻3冊。縦230粍。
【作者】雲和亭主人湖竜作。松川半山画。梅亭香味人校。
【年代等】嘉永3年11月、暁鐘成（鶏鳴舎）序。嘉永3年9月、雲和亭主人跋。嘉永4年1月刊。翠栄堂（松川半山）蔵板。［大阪］灘屋為七ほか売出。
【備考】分類「雑俳」。『画口合瓢之蔓』は言語遊戯書で、俚諺等に語呂を合わせた言葉のしゃれである「口合」や「地口」に部類分けして列挙し、適宜、淡彩刷りの絵を添えた口合を挿入したもの。本書序文で、『画口合種瓢』は「難波津の歌」の如く、『画口合瓢之蔓』は「安積山（浅香山）の言の葉」に似て、この両書が画口合の父母に等しく、「口ずさび習ふ人の始によみて便り多き書」と記す。上巻は前付に「厳島社宝物之内蘆手絵御扇縮図」（色刷）を掲げ、凡例で本書の趣旨や「句作心得之大略」「倭音五十字（横相通・縦相通）」「引音略解之図」「絵口合十体」をッ掲げた後、「諸名家芳吟」と題して、上巻に「春之部」「夏之部」「秋之部」、中巻に「秋之部（続き）」「冬之部」「倭故事之部（後半に「漢故事」所収）」「戯場（シバイ）句之部」、下巻に「戯場句之部（続き）」「雑之部」「名所名物景色句之部」を収録する。なお、『画口合瓢之蔓』の挿絵の部分を抽出・改編した『半山画譜』3巻3冊が明治初年に刊行されたが、同書は、『画口合瓢之蔓』の上巻口絵第5・6丁、同本文第1丁、中巻第31丁を除外し、中巻第1丁表と下巻第1丁表の雑俳を「半山画譜」の書名と画工名・板元名に改刻したもので、挿絵の収録順序は大幅に異なり、刷り色にも変更が加えられた。
★原装・題簽付（やや摩滅）・概ね美本。【参考価格（初出品時の相場）：日本の古本屋で、3冊揃いが、66,000円】。
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